お肌のシミと聞いて耳に残ったら読む記事


肌の表面にポツポツと現れるシミ。ひどい場合はメイクでもうまく隠すことができず、顔全体が老けた印象になってしまいます。また、一度発生するとなかなかシミを取ることができないのも難点です。

シミが出来る原因や仕組み

【1】シミが出来る原因
シミとは、メラニンという色素が皮膚内で過剰に生成、蓄積することで肌に出現する褐色斑のことです。シミの主な原因は紫外線ですが、ほかにも老化やストレス、炎症、遺伝、ホルモンバランス、摩擦による肌の刺激など、様々な要因で発生します。【2】シミが出来る仕組み
シミの原因であるメラニン(皮膚の色素)は、表皮の一番下、基底層にある「メラノサイト」という色素細胞で生成されます。メラノサイトメラニン生成の指令を受けると、メラノサイトの中にあるチロシンというアミノ酸チロシナーゼという酵素の働きによりメラニンへと変化します。生成されたメラニンは、メラノサイトの周囲の表皮細胞(ケラチノサイト)に受け渡されて表層へ向かいその後、通常は肌のターンオーバーによって体の外へ排出されます。
しかし、何らかの理由によってメラニンが過剰に生成されたり、肌のターンオーバーのサイクルが乱れたりしていると、作られたメラニンが排出しきれず、シミとして残ってしまうのです。

メラニン生成の指令が出される主なきっかけは紫外線です。紫外線を浴びた肌は、紫外線による光老化やDNAの損傷といったダメージを未然に防ぐために、メラニンを生成させ、傘のような役割でその下の組織を守ります。紫外線のほかに、炎症やストレス、摩擦による肌刺激などもメラニン生成のきっかけとなります。

そしてそのしみを放置しておくと、イボのように隆起した「脂漏性角化症」と呼ばれる老人性のイボになってしまう恐れがあるのです。もししみができてしまっても、こすったり強く触ったりすることは避けましょう。美容液などを強く塗り込むことで反対に濃くなってしまう場合もあります。自己流のケアでしみが消えることはありませんので、美容クリニックなどにぜひご相談ください。