こんにちは
今回は後半のお話をしていきたいと思います。
癌の原因となるとされています。
またアルコールそのものに発癌(がん)性があります。
アルコールはほぼ全ての消化管に影響するため、適切な摂取が行なわれないと、胃食道逆流症・マロリーワイス症候群・急性胃粘膜病変(AGML)・門脈圧亢進性胃炎・下痢・吸収障害・痔核など、様々な疾患や症状の原因となります。
これも忘れないでください。
アルコール性肝炎は常習飲酒家で大量飲酒後に発症し、救命率の低い重症型アルコール性肝炎もあります。
アルコール依存症が背景にある場合はその専門治療が必要です。
非アルコール性脂肪性肝炎は、過食・運動不足・肥満・糖尿病・脂質異常症などに伴う脂肪肝を背景として発症します。
これはつまり、アルコール摂取により体内での尿酸量が増大し、時に痛風発作となって現れるということです。
高尿酸血症はメタボリックシンドロームとも関連が深く、アルコールの飲み方を
再考すべき機会となります。
多量飲酒は発病の危険性を高め、特に肝障害や膵障害が加わるとコントロールが難しい糖尿病になるため、糖尿病患者さんは多量飲酒は避けるべきです。
バランスが大切です。
血糖コントロールが良好で合併症がない場合は、酒肴(つまみ)や飲酒量に注意した
適度の飲酒であれば良いと考えられています。
アルコールが関係する高脂血症は中性脂肪(トリグリセリド)とHDLコレステロールの増加です。
飲酒時の摂取エネルギーを減少させれば基準値にもどる可能性もありますが、
アルコールの代謝そのものに伴う脂質代謝異常もからんでいる場合は、飲酒コントロールを行うことも必要です。
最後に、特に妊婦の方も注意してください。
胎児性アルコール症候群には治療法はなく、また少量の飲酒でも妊娠のどの時期でも
生じる可能性があることから、妊娠中の女性は完全にお酒を止めるようにしましょう。
楽しいお酒ですが、健康とマナーを守り付き合っていきましょう。